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「ギャル男の失恋」友達100人作る宣言

最終更新: 2019年9月27日




駅伝直後、塚さんと僕は「箱根で会おう」と約束をし、別々の高校へ行った。 (2話より※駅伝ストーリー) のつもりでしたが、、、、

春を迎えて

僕は学区外の高校へ進学し、陸上部へ入部しました。

予想外にも先輩達は僕の事を知っていて歓迎してくれ、コーチにも話が通っていた。

『あれ、僕って有名人?』

そんな勘違いをしながら陸上部で活動を始めましたが

『なんかチームがつまらない』

という理由で1週間で退部してしまったのです。 中学の頃の熱い感じやチームビルディングがまったくなく、なんか違和感を感じ辞めてしまったのです。 で、どうしよう? 僕はギャル男になりました。 元々目立ちたがりの性格だったのですが、中学では陸上に人生を掛ける思いで過ごしていたため、行事や、クラスの男子や女子との会話はあまり楽しめなかった。

おそらく「反動」となり「やる事がない」このタイミングで爆発したのです。 ・好きな事をして遊びたい ・女子と仲良くなりたいしモテたい ・有名になりたい そんな欲望を胸にギャル男を目指したのです。

高校デビュー!と言いたいところですが

正直なところ、陸上も目的も目標も何もない僕にとって、高校はただ感情を発散して遊ぶ場でしかなかったのです。

しかし、前述通り楽しむための僕にはコミュニケーションの経験と度胸がありません。 ある日、今となっては親友の友也に誘われ (今はちょっと違いますが、友也は池内博之みたいイケメンです。会話も上手で、真っすぐで真面目な性格。頼りがいのある男。) 「剛くん4組の○○ちゃん達と放課後遊ぶから行こうよ」 という誘いに 「え、俺何話せば良いのかなぁ?」 と言いながら、友也の斜め横から、彼女達の顔を見れずに会話をするレベルでした。

もはや会話とは言えません。 人の斜め後ろから、相手の右斜め下くらいを常に見て話していたので、あとから教えて貰ったのですが、当時女の子達は僕の事を「変な人」だと思っていたようです。 しかし僕は目立つ事だけは止めなかった。 同じにように「金髪、ツイストパーマ、スクールバッグ、HARUTAのローファー」の集団でいつもつるんでいた。 気付けば「金髪アフロ」になっていた。少しゆるさがあったが、法政や早稲田に行く人が出るような進学校だったので、先生達には毎日怒られていました。 毎日遅刻をし、毎日他の学年をわざと通り目立つ行動を取っていた。 そして2年の春、新入生が入ってきた。 僕らと同じように目立っていたグループがあった。その中でも「ビーナス?」と言われて目立っていた女の子がいました。 僕は彼女に一目惚れをした でもどうすれば彼女と仲良くなれるのか? どうやったら自分の彼女になって貰えるのか? 方法も分からなければ1人で動くのが怖かったビビりな僕は、仲間に協力して貰い 彼女が働くコンビニに買い物にいったり 文化祭など行事の時に複数人で声を掛けたり 特に仲間の勇に協力して貰って彼女にちかづいていった。 勇やみんなの協力もあって、僕は彼女と付き合う事ができた。

目立った2人が付き合った事は学校中に広まった。 しかし、前述通り僕は女子との会話経験が無いどころか人と話す事が苦手、いわゆる「コミュ障」だったので、一緒にいる時間を楽しませる事ができず、弱弱しい自分に彼女は少しずつ冷たくなっていくを感じていた。 そしてわずか3か月で僕は彼女にフラれたのだ。 「合わなかったんじゃない」 そう言われました。 絶望的だった。 胸が張り裂ける。

どんなに叫んでも、どんなにバスケをしても、どんなに前転をしても苦しさが消えない。 漫画みたいな話だが、授業中はカーテンにかぶさって空を眺めていた。苦しくて仕方なかった。

僕は本当に弱かったのだ。 別れた後に共通の女友達からの話で 実は別れるタイミングで、勇が彼女に手を出していたのが分かった。 勇はいつも話が面白く、体はガッシリ、女性経験も豊富で勇からはいつも自信が伝わってきた。

一方で僕は、人と目を見て話せない、会話をしても盛り上げられない弱そうな子。 そして、僕には男らしさが足りなかった事を共通の友達の会話で振り返って気付かされた。 勇は友達だったが、なぜか怒りではなく、自分への情けなさがだけが心を充満していた感じだった。 「完全に負けた」 しばらくカーテンの裏や、非常階段でぼーっとしたした日が続いた

つるんでいたみんなが心配してくれた。 「剛ちゃん大丈夫?」 そこにはいつも気にかけてくれた友達、ヒデキがいた。 その後、僕はヒデキを初めみんなのお陰でもう一度頑張ろうと決めた。

諦めずにもう一度告白する事にした。 毎週のようにフラれた彼女にバイクで会いに行き、告白し続けた。 そして告白を続けてある冬の日、彼女にもう来ないでと言われていたが「これが最後」と思い、缶コーヒー片手に彼女を神社で待っていた。付き合っていた当時良く行っていた思い出の神社だった。 深夜1時、伝えた時間をとっくに過ぎても彼女は来ない。

分かっていた。 するとヒデキから電話が来た。 「剛ちゃん、もう帰ろう?」 ヒデキは僕の事を心配して、一緒に待ってくれていたのだ。

「彼女に違う自分を見て貰いたい」と今までとは違う行動を起こした自分を褒める事。ヒデキの救いの言葉だった。 全てをやり切った僕は、次の日みんなを集めた。

僕は決断し、目標を公言した。 「俺、友達100人作るわ!」 ・女の子とまともに喋れない ・人の目を見て会話できない ・彼女が出来ても楽しませられない ・いつも人の影に隠れて前に出れない 会話が怖かった。 こんな自分を変えたかった。 この失恋がタイミングを作ってくれた。 その日を境に、僕は学校中の人に話掛け、会話力を磨きながらより目立ち始めた。活動は自分の学校に留まらず、近所の学校にも遊びに行っては色んな人と友達になった。 見た目がギャル男だったせいか、良くヤンキーにも絡まれていた。 しかし「友達100人宣言バージョンの三澤」は、ヤンキーに絡まれても最後には仲良くなります「なんかあったら俺の名前出してな」と言われる友達になっていた。 (「なんかあったら俺の名前出してな」の中には中学生もいたんですけどね。)

そして「友達100人宣言」の活動から少しずつ結果が見えています

漫画のような話だが、

お昼は毎回バスケをやっていた。

バスケを終えて、顔を洗っていると横から女の子達の声がした。 「先輩、握手してください!」 ん、僕は芸能人になったのか? 初めて会う他校の人にも良く言われた「噂は聞いているよ、剛くんだよね」 ん、なんで知ってるんだ? 友達100人作る計画で、毎日のように色んな人に声を掛け、新しい人に会いにゆき、道端で良くナンパもしていたら、有名になっていたのだ。

人と話せず、彼女を楽しませずフラれていまう弱弱しい僕は 気付いたときには、文化祭の役員になっていた。 学校の推薦もあって、文化祭の大目玉の「ダンスのお兄さん」としてダンス係長に任命されたのだ。 (実際は先生達がアフロ金髪で毎日遅刻するような僕に、長は任せられないと猛反対され、最終的に副になったんですけどね。) 誰とでも話せるようになれた 誰とでも友達になれるようになった 話す事が楽しくなった もっと色んな人の事が知りたい 自然と会話に対して「楽しさ」が芽生え、僕は接客業に就き、そして今、会話を通じて「人の成長を支える事業」を起こすようにまでなりました。 プレッシャーに弱かったり、緊張し易かったり、「性格」というのは基本的には変わりませんが、心は変える事ができます。 僕はこの大失恋をきっかけに、辛い経験と時間を味わった反面、自分を変える大きなチャンスを頂く事が出来ました。「苦しい」「辛い」と感じる時は、成長できるきっかけでもある事を学べました。

その後、例の彼女とは高校卒業以降も口も聞かない、会っても無視するような関係だったのですが、、、 5年後、僕らは東京で再開して付き合いました。

続く

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