• Go Misawa

借金取りと戦う少年①

最終更新: 2019年9月27日



僕の父は経営者です。


キッチン、トレイ、洗面、お風呂、など水回り関連は大概触れる人です。


僕の記憶では小学生の頃、父は浄水器のテレフォンショッピング的な番組で、自社製品の紹介?でテレビに出演していました。当時は「すごい」とかよりも「ただワクワク」しながらテレビの向こう側の父を見ていたように思います。


僕は生まれる前はもっと凄かったみたいです。

家は3階建てで大きく、1Fにはトラックが数台入る車庫があったとの事。


しかし、僕が中学2年のある日、今までの生活が突然ズレ始めました。


突然、父と母が大声で喧嘩をしていたのです。

たまにちょっとした喧嘩をしていたのは記憶にありますが、普通の喧嘩ではないのがすぐにわかりました。


なぜなら母が"泣きながら"大声を出していたからです。


まだ5歳だった妹は、喧嘩に気付いた途端、驚きのあまり泣き出してしまっています。



話しを聞いていると、経営が厳しくなり、家のお金を母に相談をせず使ってしまったようです。


当時浄水器は珍しく、大きな会社とは言えない父の会社の商品がテレビに出ていました。しかし、それから数年、浄水器が一般的になり、大手メーカーの波に飲み込まれてしまったようでした。


(この頃すでに父の会社は倒産を目前としてしていたようです)


その頃からでしょうか、


父が家にいる時間、帰ってくる日が少しずつ減ってきました。


初めは「今日は何時に帰ってくるかな?」と弟や妹はもちろん、長男の僕でも父が帰ってくる日を楽しみにしていました。


しかし、2日に1度、3日に1度、1週間に1度、、、、


父が家にいる日の方が珍しいような日々に変わってしまったのです。

僕ら兄妹もその日常には少しずつ慣れていきました。


今では強い妹に育ちましたが、当時妹はまだ5歳。

本当は家族で出かけたり、父とゴロゴロと家で遊びたかっただろう。

でも妹は弱音を一切吐かない。


最近はたまに会うのですが、良くもまぁ、強く育ったなと感じています。



そしてある日の朝、、、、


朝から大声で母の声「ゴウ!!!」


「なんか凄い勢いで呼ばれている、でもちょっと不安そうな声。。。」


玄関の方を見ると、ドラマで見た事のあるような黒スーツの強面のおじさんと母が対峙。


こりゃなんかヤバいぞ!


そう思って僕はとっさに上半身裸で、新聞紙の棒を持って出ていった。


(当時、バリバリの部活マンだったので、体は大きく黒い、そして坊主。少々今より迫力はあったと思います)



どうやら借金取りだったのです。(本当にドラマだ、、、)



こんな日が毎週のようにあったでしょうか。

来るたびに僕は門番として強そうな"雰囲気"で母の後ろに構える。


多少相手側の威力も弱まっていた、、、と思います(笑)



そして、ある日の夜、母から


「お父さんと別れるけどどうする?」


母は父と離婚したのです。



僕が中学2年の夏ごろでした。



続く